interview

YELLFOR Journal

双子のママが、一度は諦めた「好きを仕事に」する夢。叶えられた理由とは?
2021.03.15

ここ数年、「好きを仕事に」という言葉をよく耳にするようになりました。自分の好きなことで誰かの役に立ち、自立している女性は輝いて見えますよね。
そんな女性に憧れはあるけど、結婚や妊娠・出産でライフステージが変わり「日々の生活でいっぱいいっぱいで、そもそも好きなことがわからない……」と悩む人も多いのではないでしょうか。
江城万姫さんは、双子のママとして忙しい日々を過ごしながら大好きなイラストを仕事にした女性です。しかし、過去に「好き」を仕事にすることを諦めた経験があるのだそう。万姫さんはどうやって挫折を乗り越え、再び「好き」を見つけられたのか。お話からヒントを探ってみませんか?

一度「好き」なことで挫折したから、本気で自分と向き合えた

万姫さんがイラストレーターを目指したきっかけを教えていただけますか?

万姫さんのInstagramより
万姫さんのInstagramより

最初からイラストレーターを目指していたわけではないんです。イラストを描くのは昔から好きでしたが、「美大や絵の専門学校を卒業した人しかなれない」と思っていました。
育児の合間を縫って趣味で描いたイラストをInstagramに投稿していたら、そこから少しずつお仕事の依頼をいただくようになって。「私が好きでやっていることに価値を見出してくれる人がいるんだ!」と嬉しかったですね。

万姫さんのお仕事風景
万姫さんのお仕事風景

「好きなものが見つからない」という人も多い中、昔から好きだったことを突き詰めてお仕事にされたなんてすごいです!

いえ、実は過去に「好き」を仕事にしようとして挫折した経験があるんです。
インテリアが好きで、コーディネーターを目指して資格も取得したのですが、実際に活動し始めてから人にアドバイスすることが苦手だと気付いて……。「やっと好きを仕事にできる資格を取ったのに、挫折したくない!」と頑張りましたが、長続きしませんでした。
好きなことで挫折してしまって、「自分には何もない、頑張っても芽が出ない」と悲観していました。自分の「好き」に自信が持てなくなってしまったんですよね。

でも、「こどもたちには、自分の気持ちに正直に、真っ直ぐに楽しく生きて欲しい。そのためには、いつもそばにいる母の私がそうやって楽しんでいる姿を見せることが一番なはずだ」という思いがあったので、インテリア以外に心から好きなことを見つけるためにとにかく自己分析をしました。
自分はどういう人間か、どんなところが長所でどんなところが短所か、何をしている時間が楽しいか……。
自己分析しているうちに、「イラストを描くこと」、「PCでの作業」、「一人でもくもくと仕事をする時間」が好きだとわかったんです。

「仕事は関係なく、心から好きと思えることを追及してみよう!」と思い、静かな部屋でお気に入りのコーヒーを飲みながら、描きたいイラストをとことん描く時間を作るようにしました。それを続けているうちに、自分が心地よいと思える環境で働くことが叶ったんです。

たくさん悩んだからこそ、掴み取った「好き」だったんですね。実際に「好き」を仕事にしてみていかがですか?

「私個人の力で誰かを喜ばせることができるんだ!」と思える場面がすごく嬉しいですね。私はイラストを描けるだけでも幸せなのですが、そのイラストを気に入って購入してくれるお客さまがいらっしゃる。「好き」を仕事にしていると、私もお客さまも双方が幸せな気持ちになれることが本当に嬉しいです。
最近は、好きを仕事にしようと奮闘しているフリーランスの女性をイラストで応援したいと思い、名刺の作成など新しいことにもチャレンジしています。

こどもたちの前では笑顔でいたいから、頑張りすぎないことも大事

万姫さんは双子のお子さんがいらっしゃるそうですが、お仕事の時間はどのように確保しているのでしょうか?

こどもたちが寝ている時間と、週1回の一時保育の時間で仕事を進めています。納期前には一時保育の回数を増やすことも。2歳半のやんちゃ盛りの男の子ふたりが起きて家にいる間は仕事はできません(笑)。

忙しいときは冷凍食品を使って家事にかける時間を減らすようにしています。仕事も家事も育児も完璧にするとなると余裕がなくなってしまうので、こどもたちと笑顔で過ごすためには頑張りすぎないのも大事かな、と。
また、夫が家にいるときは家事も育児も分担して、仕事の時間を作っています。特に納期が重なっているときは夫の協力が不可欠なので、具体的にやって欲しいことを伝えていますね。

大好きな「描くこと」が心のメンテナンス。体のメンテナンスは?

仕事、家事、育児で毎日忙しい万姫さんにとって、ホッとできる時間ってどんなときですか?

こどもたちが寝たあと、コーヒーを飲みながらイラストを描いているときです。疲れていて「今日は早く寝たいなー」と思う日でも、頑張って体を起こしてイラストを描き始めると元気になれるんですよね。好きなことじゃないと眠い目をこすってまでやりたいとは思えないので、忙しい人ほど「好き」を仕事にできるといいのかもしれないです。

体のメンテナンスの時間はとれていますか?例えばスキンケアとか

ほとんどとれていないですね。お風呂はこどもたちと一緒なのであまり自分に時間をかけられず、化粧水と乳液を簡単につけるだけで終わり。30歳を過ぎて肌の調子が気になることも多くなってきたのですが、毎日忙しくて手が回りません……。
手軽に自分の肌に合った成分を選べて、シンプルなステップで短時間でケアできたらいいなって思っています。

自分を「ご機嫌にしてくれるもの」で満たされよう

最後に、「好き」が見つけられずに悩んでいる女性たちにエールをお願いします。

私も「好き」がわからなくなり、苦しんだ時期がありました。「仕事に繋がるような好きなことを探さなきゃ」と思って「好き」のハードルを上げていたんですよね。でも、今考えると好きなことって何でもよかったんだと思います。アイドルとか、ケーキを食べることとか、自分が「ご機嫌」になれるものなら何でも!

まず、「自分をご機嫌にしてくれるもの」を見つけて、生活に取り入れてみる。好きなことで満たされると、そこから世界も広がると思うんです。現に、私もイラストを楽しむために始めたInstagramで世界が広がり、少し前までは「特別な人しかなれない」と思っていたイラストレーターの道を歩むようになりました。
ぜひ、自分の心や細胞が喜ぶものを見つけて、一歩踏み出してみてください!

イラストレーター 江城万姫さん

profile:金融機関やインテリア関連企業での事務職を経験後、双子の男の子を育てながら未経験からイラストレーターの道へ。個人事業主向けの名刺デザインのほか、企業のマスコットキャラクターのデザインも手がけるなど幅広く活躍中。
Instagram:@makieshiro

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